
アフガニスタンの国技。騎手たちが首を落とした仔牛の胴を奪い合い、旗を回って、石灰で描いた円のなかへ落とす。成文の規則書はない——それ自身の伝統と、騎手たちのあいだの暗黙の了解によって治められている。
規則書のない競技
ブズカシはアフガニスタンの国技である。馬上の騎手たちが、山羊または仔牛の胴をゴールへ入れようと競う。胴は首を落とし、はらわたを抜き、四肢のうち二本を切り落とし、試合の前に一昼夜、冷たい水に浸けて締める。
成文の規約はない。ブズカシは、その説明によれば、それ自身の伝統によって、社会的な文脈とその慣習によって、そして騎手たちのあいだの暗黙の了解によって治められ、律せられている。より難しい型での目的は、胴をつかみ、場の向こう端の旗を回り、石灰で描いた円——「正義の円」——へ落とすことである。
主な型は二つある。トゥダバライは簡単なほうで、胴をつかんで自由にどの方向へでも持ち去ればよい。カラジャイが旗と円のあるほうである。
騎手と馬
選手をチャパンダーズという。長い年月の稽古と見取りが要り、チャパンダーズはたいてい四十代になってようやく物になる。勝ちは八割が馬で二割が乗り手、と言われ、馬は人と同じかそれ以上に鍛えられる。ブズカシの馬は五万ドルにもなり、ウズベキスタンや中央アジアの他所から買い入れる——数十年の戦争のあいだに、アフガニスタンは名馬を育てる力を失った。
試合はたいてい誰かが費用を持つ。有力者が財力と勢力を示すために出資する。得点した者が賞金を取り、次の回が始まり、やがて主催者が賞金の大きい最終回を告げる。
冬の金曜
この競技は寒い月のものである。暑さは馬にこたえるからだ。大きな試合は冬、金曜の礼拝のあとに行われる。北部のシベルガーンでは、シーズン中のたいていの金曜、昼の礼拝のあとに試合を見ることができた。マザーリシャリーフがもっともよく知られた会場で、春の紅花祭のあいだにそこで大会が開かれる。
ここに示した期間はおおよそである。アフガニスタンの資料は「冬」としか言わず、月を挙げていない。挙げた月は、タジキスタンのシーズンに用いられる数え方で、そこでは高温がその外での試合を妨げる。日程表ではなく、いつ問い合わせを始めるかの目安と受け取ってほしい。
禁じられ、そして許された
タリバンは最初の政権期に、ほかの多くの娯楽とともにブズカシを不道徳として禁じた。二〇二一年に戻ってきたとき、彼らはこの競技が続くことを認めた——この図鑑のアフガニスタンの頁で、取り上げられなかった数少ないもののひとつである。
開催時期
冬。大きな試合は金曜の礼拝のあとに行われる。寒さのほうが馬の負担が少ないからである。春には紅花祭のあいだ、マザーリシャリーフで大会が開かれる。
- 2026/11~2027/04おおよその時期
- 2027/11~2028/04おおよその時期
- 2028/11~2029/04おおよその時期
- 2029/11~2030/04おおよその時期
敬意をもって訪れる
知っておきたいこと
- 座席のある競技場ではなく、立って見る人だかりである。皆が立つところに立ち、勝負が場外へ飛び出してくることを見込んでおくこと。
- 出資者は騎手と同じくらいこの場の眼目である。試合はしばしば有力者が費用を出し、富と格を示す手立てとなる。
- 人を撮る前には許しを得ること。国内のどこであれ、検問所や官庁の建物は撮らないこと。
避けること
- 渡航しないこと。英国外務省はアフガニスタンへのすべての渡航を控えるよう勧告し、拘束の危険が大きいと警告している。
- 決まった日程を期待しないこと。試合は現地で取り決められ、シーズンは天候次第である。


出典
この項目は次の資料をもとに書かれています。
- BuzkashiWikipedia · 2026年9月29日 閲覧
- BuzkashiNPR · 2026年9月29日 閲覧
- Trouble lurks for Afghanistan's beloved 'goat grabbing' national sportNational Geographic · 2026年9月29日 閲覧
- Afghanistan travel advice: safety and securityUK Foreign, Commonwealth & Development Office · 2026年9月29日 閲覧
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マザーリシャリーフの紅花祭は、街をとりまく平原に野生のチューリップが出ているあいだ、年の最初の四十日間つづいた。廟での旗揚げには二十万人もが集まり、記録に残るノウルーズの集まりとしては世界最大だった。
2027/03/21~2027/04/29算出
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