
白いシャツに、足首の鈴、手には棒。男たちの一団が正教の聖霊降臨祭にルーマニア南部の庭で踊る。彼らは誓いを立て、頭に従い、家から家へ回る。ルサリイの数日のあいだ、彼らは芸を見せる者ではなく、癒しを運ぶ者とされる。
馬ではない馬
ユネスコは2008年にカルシュの儀礼を記載した。その記述は、分かっていることについて慎重である。名はカルシュ、馬の轡の小さな木片に由来し、儀礼そのものは、その音楽の最初の記録である十七世紀の旋律よりも古い。馬を太陽とする浄化と豊穣の儀礼として読まれている。
一団は男性からなる。ヴァタフという師が率い、呪文デスクンテチェを保持し、足さばきを教える。若者は入門の儀を経て加わる。踊りは速く低い。踏み鳴らし、踵を打ち合わせ、跳び、脚を振る。伴奏は二挺のヴァイオリンとアコーディオン。カルシャリたちは家から家へ回り、踊り、滑稽な寸劇を演じ、癒す力があるとされてきた。とりわけ、ルサリイの霊イエレに打たれたと言われる人びとを。豊穣と幸運を願う部分には、女性が招き入れられることもある。
どこで守られているか
儀礼の中心はルーマニア南部オルト地方のオルテニアで、ブルガリアやセルビアのヴラフ人の共同体でも行われていた。今日では村でも踊られ、民俗祭でも踊られる。よく知られるのはカラカルの祭りである。そして国の象徴ともなった。これは村の儀礼とは別のことであり、ユネスコの文書はそれを喪失ではなく、現在の生のありようとして扱っている。
いつ行われるか
生きた季節はルサリイ、正教の聖霊降臨祭で、正教の復活祭から五十日目とその前後である。日取りは正教の計算に従い、西の暦からずれてゆく。2027年は正教の復活祭が5月2日、ルサリイが6月20日である。村ごとの道順は土地のもので、中央で公表されることはない。そのために旅するなら、その自治体で尋ねること。
開催時期
カルシュはルサリイ、すなわち正教の聖霊降臨祭のもので、正教の復活祭から五十日目とその前後である。舞台の民俗祭は夏のあいだこの踊りを繰り返すが、それは庭から庭への儀礼とは別物である。
- 2027/06/20~2027/06/22算出
- 2028/06/04~2028/06/06算出
- 2029/05/27~2029/05/29算出
- 2030/06/16~2030/06/18算出
敬意をもって訪れる
知っておきたいこと
- 村道で一団に出会ったなら、見ているのは儀礼である。顔を撮る前に尋ね、輪の外にいること。
- 金や酒の贈り物が、この踊りの古い支払いである。渡すこと。値切らないこと。
- 一団はヴァタフが率い、その季節のあいだ誓いの下にある。質問は踊り手ではなく彼に向けること。
避けること
- 棒も旗も衣装も、手に取ったり並んで写真を撮ったりする小道具ではない。
- 招かれずに踊りへ加わらないこと。豊穣と幸運にかかわる部分に女性が招き入れられることはあるが、それは招きであって開かれた扉ではない。
安全のために
- 田舎道、夏の暑さ、そして葡萄酒の入った長い午後。帰り方を先に決めておくこと。
- 田舎道では馬車、家畜、野良犬に注意すること。
- 都市、とりわけブカレストでは置き引きがある。貴重品は外ポケットに入れないこと。

出典
この項目は次の資料をもとに書かれています。
- Căluş ritualUNESCO · 2026年9月25日 閲覧
- Romania — intangible cultural heritage elementsUNESCO · 2026年9月25日 閲覧
- Romania travel advice: safety and securityUK Foreign, Commonwealth & Development Office · 2026年9月25日 閲覧
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